歴史に見るビジネスストラテジー

タイの観光業は復活したか?

2024年6月にタイを訪問しました。

前回に訪問したのはコロナ前ですので、数年ぶりの訪問です。

タイの観光産業はどうしただろうか?

タイ中銀の2023年8月の経済金融報告によると民間支出・観光業とも回復基調にあるそうです。中国からの観光客数は減少したものの、日本やマレーシア、ドイツなどの観光客は増加したそうです。

観光客が多いのは12月~1月で6月は閑散期な方ですが、スクンビッド通り周辺など観光・ビジネスの中心街はコロナ前と変わらない状況でした。

日本人街として有名なタニヤ、軒並みゴーゴーバーがあったパッポン通りはかつてのような盛況さはありませんでした。

パッポン通りには下の写真のようにバービアが数件あるだけで、なんとここにスーパーマーケットがありました。歌舞伎町などにあるようなキャバクラ御用達のお店ではなく、ごく普通の買い物客が来るような普通のスーパーマーケットです。

↓現在のパッポンの様子

ただ、スクンビッドのソイカウボーイやパタヤのソイ6などは相変わらずゴーゴーバーやバービアがひしめき合っています。

場所によってかなり違いがあるようです。

以前と比べた変化として、やはり中国人観光客の比重の高さです。

街中でも聞こえてくる会話は中国語が圧倒的に多く、日本語はそれよりもかなり少ないです。

現地の人に話しかけても、中国語で返答されることが多々あります。

例えばモノの値段を尋ねても、「一百(イーパイ)」や「一百五(イーパイウー)」と返答されることがあります。

「一百(イーパイ)」は100、「一百五(イーパイウー)」は150になりますので、各々100バーツ,150バーツということです。

帰りの空港で荷物検査をされたときも、職員に私の荷物を目の前に置かれ、「打開(ダーカイ)」と言われました。

「打開(ダーカイ)」も中国語で(荷物を)開けなさい、という意味です。

セブンイレブンは相変わらず多いですね、スクンビッド辺りだと200メートルに1店舗ぐらいはありそうです。

試しに日本語表示のあるサンドイッチとおにぎりを購入してみました。

おにぎりは鮭とサバで普通の味でしたが、サンドイッチの具はひとつが”カニカマ”、もうひとつが”もずくのマヨネーズ和え”でした。

たぶんタイ人が日本人向けに商品開発したものだと思いますが、日本人の味覚はどう思われているのでしょう?

↓セブンイレブンで購入したサンドイッチとおにぎり

観光客向けのIT化は順調なようです。

タイに行くときはいつもタイ航空を利用しますが、インターネットで自動チェックインできるようになっており、メールで案内は来るし、数時間前でも自動チェックイン未済の場合は、督促メールまできます。

バンコク市内の高架鉄道BTSでは、タッチパネルのスマホ感覚で切符が買えます。

スワンナプーム国際空港ともエアポート・レール・リンクでBTSのパヤタイ駅でつながり、30分程度でバンコク市中心部まで行かれます。

実はこのBTSで今回ケガをしてしまいました。

日本の地下鉄と同じ感覚で閉まりつつあるドアに乗ろうとしたら挟まれてしまい、頬と肩に切り傷ができてしまいました。少し血が出てティッシュで押さえていたのですが、すかさず現地の方がバンドエイドを差し出してくださいました。お礼を申し上げて、ありがたく使わさせていただきました。

タイ人のホスピタリティは相変わらず健在でしたが、くれぐれも私のような危険なまねはしないでください、もちろん日本でも。

ABOUT ME
早稲田大学政治経済学部卒業。 みずほ情報総研株式会社(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)、政府系金融機関SI企業勤務を経て、2020年アイトクコンサルティング設立。 ITを活用した業務改善、セキュリティ対策、クラウドサービス導入など中堅・中小企業を中心にIT・経営支援に従事。
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