中小企業のためのセキュリティ対策

OSINTとは公開情報からインテリジェンスを得る方法

OSINT(オシント)

Google Geminiの評判がよいので、昨今話題の”OSINT(オシント)”について聞いてみました

 

OSINT(オシント)とは、「Open Source Intelligence(オープンソース・インテリジェンス)」の略称で、一般に公開されている情報源から情報を収集し、分析することで、特定の目的を達成するためのインテリジェンス(情報)を得る手法です。元々は軍事や諜報活動で用いられていましたが、近年ではビジネスやサイバーセキュリティなど、様々な分野で活用されています。

OSINTの定義

米国国防総省(DoD)では、OSINTを「特定の情報要件に対処する目的で、一般に入手可能な情報を収集し、利用し、適切な対象者に適時に普及させた情報」と定義しています。つまり、インターネット上の情報だけでなく、書籍、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど、広く一般に公開されている情報全てがOSINTの対象となります。

OSINTで収集される情報源の例

  • インターネット: ウェブサイト、ブログ、SNS、フォーラム、ニュースサイト、検索エンジンなど
  • メディア: 新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど
  • 公的機関の情報: 政府機関のウェブサイト、議会記録、特許情報など
  • 商業データ: 企業ウェブサイト、年次報告書、業界レポートなど
  • 学術情報: 論文、研究発表、学会誌など

OSINTの活用分野

  • サイバーセキュリティ: 攻撃者の特定、マルウェア分析、脆弱性調査、脅威インテリジェンスなど
  • ビジネスインテリジェンス: 市場調査、競合分析、リスク評価、顧客分析など
  • ジャーナリズム: 調査報道、ファクトチェックなど
  • 法執行機関: 犯罪捜査、テロ対策など
  • 軍事・諜報活動: 敵情分析、作戦立案など

OSINTのメリット

  • コスト効率が高い: 一般公開されている情報を利用するため、情報収集にかかるコストを抑えることができる。
  • 迅速な情報収集が可能: インターネットなどを活用することで、迅速に情報を収集することができる。
  • 多角的な分析が可能: 様々な情報源から情報を収集することで、多角的な分析が可能となる。

OSINTの注意点

  • 情報の信憑性: 公開されている情報の中には、誤った情報や古い情報も含まれている可能性があるため、情報の信憑性を確認する必要がある。
  • プライバシーへの配慮: 個人情報やプライバシーに関わる情報を収集する場合は、法令や倫理規範を遵守する必要がある。
  • 情報過多: インターネット上には膨大な情報が存在するため、必要な情報を選別する能力が求められる。

OSINTツール

OSINTには様々なツールが存在し、情報収集や分析を効率的に行うことができます。以下は代表的なツールの一部です。

  • Maltego: 情報間の関係性を可視化するツール
  • Shodan: インターネットに接続されたデバイスを検索するツール
  • theHarvester: メールアドレス、サブドメイン、ホストなどを収集するツール
  • Recon-ng: ウェブ偵察を行うためのフレームワーク

まとめ

OSINTは、現代社会において非常に重要な情報収集・分析手法の一つです。適切に活用することで、様々な分野で有益な情報を得ることができますが、情報の信憑性やプライバシーへの配慮など、注意すべき点も存在します。OSINTを活用する際は、これらの点を十分に理解した上で、適切に情報を収集・分析することが重要です。

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ABOUT ME
早稲田大学政治経済学部卒業。 みずほ情報総研株式会社(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)、政府系金融機関SI企業勤務を経て、2020年アイトクコンサルティング設立。 ITを活用した業務改善、セキュリティ対策、クラウドサービス導入など中堅・中小企業を中心にIT・経営支援に従事。
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