データで築くビジネス戦略

ドンピシャなデータでなくても代替データでニーズ調査

代替データの活用

代替データで推測する

 

「都内で無認可託児所を開設したいのですが、ニーズ調査を依頼すると高い調査料金がかかってしまう。何とか公開データで調べる方法はありませんか?」

というご質問をいただきました。

都内市区町村別のニーズを調べて、無認可託児所をどこに開設したらよいか、決めたいとのことです。

都内市区町村別の乳幼児数と託児所のデータがあるとよいのですが、そういったどんぴしゃなデータは見つかりませんでした。
(もしかしたら存在するのかもしれませんが、うまいデータが探せませんでした。)

さて、どうしよう?

もちろんお金をかけて調査会社に依頼すれば、できるのでしょうが、予算もないし、近いデータであたりだけでもつけたい。

それでは、待機児童数を調べてみてはどうか?

待機児童数が多いということは託児施設が不足しているのかもしれない。

すると「東京都福祉局 子育て支援部保育支援課」というところで「都内の保育サービスの状況について」という調査を実施しておりました。
(詳細は上記東京都福祉局のページのリンクをご確認ください)

下記は上記東京都福祉局のページから」ダウンロードした「表4 市区町村別の状況」といいうExcelデータの抜粋です。

東京都市区町村別待機児童データ

この表を見ると、23区では世田谷区と荒川区に待機児童が多い。

更に荒川区では、保育サービス利用率も他の区よりも高めである。

そこで、「荒川区では、託児所ニーズがあるものの、託児所が足りていない」という仮説が導き出されます。

ちなみに、Googleの生成AIによるレスポンスは以下のようなものでした。

東京都の待機児童の多い区市町村には、葛飾区、中央区、練馬区、足立区、狛江などがあります。また、待機児童がゼロの区市町村には、千代田区、品川区、渋谷区、豊島区、北区、荒川区、江戸川区などがあります。

【待機児童の多い区市町村】葛飾区(255人、中央区(234人、練馬区(218人、足立区(164人、 狛江市(108人。

データの所得基準や方法により、データにばらつきがあるようです。

ドンピシャなデータがなくても、代替データである程度の調査ができます。

複数のデータソースを調査して、仮説を検証してみてください。

ABOUT ME
早稲田大学政治経済学部卒業。 みずほ情報総研株式会社(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)、政府系金融機関SI企業勤務を経て、2020年アイトクコンサルティング設立。 ITを活用した業務改善、セキュリティ対策、クラウドサービス導入など中堅・中小企業を中心にIT・経営支援に従事。
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