週刊モーニング3月12日号にAIによる手塚治虫マンガ「ぱいどん」が掲載されました。
手塚治虫の短編作品131本、長編60本をAIに読み込ませたそうです。
もちろんAIだけで全てが完結するわけではなく、多くの面で人手による作業も必要であり、漫画家やイラストレータによる仕上げもあったようです。
実際に読んでみた感想として、絵のタッチ、特にロボットや女性の顔は手塚治虫作品とよく感じが似ていたように思いました。
AIによる著名人のリバイバル作品としては、昨年の美空ひばりの映像も話題になりました。
こうした手塚治虫の作品や美空ひばりの映像がAIによって再現されることは、技術の発展の点においては、とても素晴らしいことだと思いますし、私もIT技術者として、制作に携わった関係者の方には敬意を表したいと思います。
ただ、AIが故人を再現することが、技術が人を幸せにするという点において、私は多少の疑問を感じます。故人となった身内の映像をAIで蘇らせるというサービスも検討されているという話を聞いたことがあります。
これは私がIT技術者だから、そう感じるということもあるのかと思いますが、どうしてもAIによる創造物は私にとって、データのアウトプットとしてしか思えないのです。
私の父は3年前に他界致しましたが、私はAIによる父の映像と話をしてみたいとは思いません。
AIは活用方法によって、生活は便利になりますし、企業活動の大きな戦力として利用できます。ですが、その活用領域にはこれからAIの技術が発展するに連れ、考えなければ課題も多くあるかと思います。
皆さんはどう感じられましたか?