5年間で売上を2倍にするという経営計画を立てたとします。
では、この目標を達成するためには毎年1年間では何%の売上アップを目標にしたらよいでしょうか?
毎年の売上アップ率をSとすると
今年度の売上 × S × S × S × S × S = 今年度の売上の2倍
となるSを求めるということになります。
そんな計算に便利なのが、ExcelのPOWER関数です。
例えばExcelで、=POWER(2 , 3)と入力してみると、8 という数字が返ってきます。
( )内の数字を引数と言いますが、最初の引数を2番目の引数回だけ乗じるというのが、POWER関数のしくみです。
=POWER(2 , 3)はつまり、2 × 2 × 2 を返すことになります。
それでは、このPOWER関数を使って、5年間で売上を2倍にするには、毎年1年間では何%の売上アップを目標にしたらよいか、という計算をしてみたいと思います。
答えは以下のように指定します。
=POWER(2 , 1/5)
すると、1.148698….
という数字が返ってきます。
前年売上のおよそ1.15倍を5回繰り返すと2になるということです。
実際に計算しますと
1.15 × 1.15 × 1.15 × 1.15 × 1.15 = 2.011357….
となり2倍の数字が達成できます。
この会社では毎年前年比15%の売上アップを達成していけば、5年後には売上を2倍にするという経営計画を実現できるということになります。