中小企業のためのIT戦略

インターネット広告の指標

ネット広告

中小企業診断士として経営支援に関わると、IT戦略の見直しも必要になります。

以前の投稿でITストラテジストとしての関わりについて投稿しましたが、それよりもすぐにホームページを改定したい、ネット広告を始めたいというケースも多々あります。

そんなときは上級ウェブ解析士として行動します。

どのような視点から関わることになろうとも、まず目的とその目的を計測する指標を明確に設定することが最初のステップになります。

ホームページを改定したいという方の中には、「今のデザインがいけてないから変えたい」、「もっとアクセスが多くなるように直したい」ということで相談されるケースも多いのですが、そのようなときは、

まずホームページを開設する目的からお伺いするようにしています。

会社紹介のためか、人材募集のためか、営業集客のためか、その用途は様々だと思います。

これをまず決めて、目的を計測する指標も決めます。

例えば営業集客のためだとしましょう。

営業集客のためにホームページを改定し、ネット広告を出稿します。

5件の契約を取りたい、そのためには○○件のアポイントを取得する、そのためにはお問い合わせを○○件してもらい、そのためには○○件のアクセスが必要だと計画します。

今回の投稿では、この指標を設定する上で、まずは知っておいた方がいいと思われるものをいくつかご紹介したいと思います。

その前に以下のワードを基本用語としてあげておきます。

ワード 意味
インプレッション数 広告が表示された回数
リーチ数 広告を表示したユーザー数
クリック数 リンクやバナー広告をクリックした数
コンバージョン 見込み客の獲得、面談の申し込み、資料請求などホームページの目的を達成するようなユーザーのアクション

それでは、指標の方ですが、

指標名 計算式
CTR
(Click Through Rate)
クリック率
広告が表示された回数のうち、広告がクリックされた回数の割合(%)

クリック数(広告がクリックされた回数)÷インプレッション数(広告が表示された回数)×100

CPC
(Cost Per Click)
クリック単価
クリック1回あたりの費用(円)

広告費÷クリック数

CPM
(Cost Per Mille)
インプレッション1,000回あたりの料金(円)

広告費用÷インプレッション×1,000

CPA
(Cost Per Acquisition)
見込み客の獲得、面談の申し込み、資料請求などコンバージョン1件あたりの費用(円)

広告費÷コンバージョン数

ROAS
(Return On Advertisement Spend)
広告費に対する売上金額の割合(%)

売上額÷広告費×100

まずはこの内容をおさえておきましょう。

ABOUT ME
早稲田大学政治経済学部卒業。 みずほ情報総研株式会社(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)、政府系金融機関SI企業勤務を経て、2020年アイトクコンサルティング設立。 ITを活用した業務改善、セキュリティ対策、クラウドサービス導入など中堅・中小企業を中心にIT・経営支援に従事。
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