中小企業経営お役立ち情報

日本政策金融公庫からお金を借りるときのチェックポイント②

融資のポイント

日本政策金融公庫から聞いた審査ポイントをまとめました。

前回、経営者や製品・サービス力に関するポイントを「日本政策金融公庫からお金を借りるときのチェックポイント①」にまとめましたが、今回は財務面でのポイントです。
融資を申し込む際には、以下の点に留意してください。

【売上高に関して】

〇売上を計上するタイミングとその回収方法

〇主な取引先と取引先別、月別の内訳

〇複数事業を営んでいるときは事業別の内訳

〇複数店舗を営んでいるときは店舗別の内訳

〇試算表未作成時のときの決算期以降の売上

 

【利益に関して】

〇赤字の場合は、その理由と今後の方針

〇以下のような骨子で改善計画を立案、繰り返すことで計画の精度を向上させることが重要

→まずは現状分析ができているか

→商品 or 売り方 or 人の問題か?

→経費削減

→変動費 or 固定費?

→改善策の見込み・根拠が説明できるか?

→取り組み期間中の資金手当ては?

→改善策に取り組んだ効果はどうだったか?

→うまくいかなかった場合は、その原因は何か?

〇V字回復よりも小幅改善でよいので、とにかく早期に着手していることが重要で、改善見通しに説得力があれば、赤字や債務超過でも融資が可能な場合がある

 

【財務状況に関して】

〇経営者の個人資産と負債

〇借入金の内訳、メインバンクはどこか?

〇貸付金・仮払金は将来的に解消可能か?

〇経常収支比率(経常収入÷経常支出×100)が3期連続で100%を切り、直前期が80%を切っていると資金繰りが逼迫しているとみられる

〇売掛金・棚卸資産・買掛金の回転率が著しく増減している場合は、その理由が説明できるか?

 

 

 

 

 

ABOUT ME
早稲田大学政治経済学部卒業。 みずほ情報総研株式会社(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)、政府系金融機関SI企業勤務を経て、2020年アイトクコンサルティング設立。 ITを活用した業務改善、セキュリティ対策、クラウドサービス導入など中堅・中小企業を中心にIT・経営支援に従事。
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