日本政策金融公庫から聞いた審査ポイントをまとめました。
前回、経営者や製品・サービス力に関するポイントを「日本政策金融公庫からお金を借りるときのチェックポイント①」にまとめましたが、今回は財務面でのポイントです。
融資を申し込む際には、以下の点に留意してください。
【売上高に関して】
〇売上を計上するタイミングとその回収方法
〇主な取引先と取引先別、月別の内訳
〇複数事業を営んでいるときは事業別の内訳
〇複数店舗を営んでいるときは店舗別の内訳
〇試算表未作成時のときの決算期以降の売上
【利益に関して】
〇赤字の場合は、その理由と今後の方針
〇以下のような骨子で改善計画を立案、繰り返すことで計画の精度を向上させることが重要
→まずは現状分析ができているか
→商品 or 売り方 or 人の問題か?
→経費削減
→変動費 or 固定費?
→改善策の見込み・根拠が説明できるか?
→取り組み期間中の資金手当ては?
→改善策に取り組んだ効果はどうだったか?
→うまくいかなかった場合は、その原因は何か?
〇V字回復よりも小幅改善でよいので、とにかく早期に着手していることが重要で、改善見通しに説得力があれば、赤字や債務超過でも融資が可能な場合がある
【財務状況に関して】
〇経営者の個人資産と負債
〇借入金の内訳、メインバンクはどこか?
〇貸付金・仮払金は将来的に解消可能か?
〇経常収支比率(経常収入÷経常支出×100)が3期連続で100%を切り、直前期が80%を切っていると資金繰りが逼迫しているとみられる
〇売掛金・棚卸資産・買掛金の回転率が著しく増減している場合は、その理由が説明できるか?