サンキュードラッグは北九州を地盤とする地域特化型ドラッグストアです。
北九州市は全国でも最も人口減少・高齢化が進む市町村のひとつですが、同社は高齢化の進む地盤で敢えて、高齢者をターゲットにした店舗作りに特化して成功している企業です。
高齢者の生活圏が半径400メートルであることから、店舗を1キロごとに配置し、高齢者が最寄の店舗に通いやすいように出店を計画しています。
ストアの敷地内には医院・クリニックを併設し、店舗内には管理栄養士を常駐させ、生活必需品も販売しています。
つまりサンキュードラッグに足を運べば、高齢者に必要な商品・サービスが全て調達できるような”生活圏”を創出しているわけです。
店舗では高齢者をアルバイト社員として雇用し、高齢な顧客の目線を活かし、大きくて見やすい値札、手が届きやすい商品の陳列を心掛けています。
歯につきにくいガムもお菓子コーナーではなく、入れ歯コーナーに置いてあります。
商品のジャンルで配置するのは店舗都合となってしまいますが、高齢者の生活シーンに合わせて商品を配置・陳列することで売り上げを伸ばしています。
このようにターゲット顧客を明確にし、ライフスタイルに合わせたサービスを訴求することが、大手の企業に打ち勝つ戦略になります。