大企業に克つ販売促進

高齢化・地域密着に特化したドラッグストア

©株式会社サンキュードラッグ

サンキュードラッグは北九州を地盤とする地域特化型ドラッグストアです。

北九州市は全国でも最も人口減少・高齢化が進む市町村のひとつですが、同社は高齢化の進む地盤で敢えて、高齢者をターゲットにした店舗作りに特化して成功している企業です。

高齢者の生活圏が半径400メートルであることから、店舗を1キロごとに配置し、高齢者が最寄の店舗に通いやすいように出店を計画しています。

ストアの敷地内には医院・クリニックを併設し、店舗内には管理栄養士を常駐させ、生活必需品も販売しています。

つまりサンキュードラッグに足を運べば、高齢者に必要な商品・サービスが全て調達できるような”生活圏”を創出しているわけです。

店舗では高齢者をアルバイト社員として雇用し、高齢な顧客の目線を活かし、大きくて見やすい値札、手が届きやすい商品の陳列を心掛けています。

歯につきにくいガムもお菓子コーナーではなく、入れ歯コーナーに置いてあります。

商品のジャンルで配置するのは店舗都合となってしまいますが、高齢者の生活シーンに合わせて商品を配置・陳列することで売り上げを伸ばしています。

このようにターゲット顧客を明確にし、ライフスタイルに合わせたサービスを訴求することが、大手の企業に打ち勝つ戦略になります。

 

 

ABOUT ME
早稲田大学政治経済学部卒業。 みずほ情報総研株式会社(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)、政府系金融機関SI企業勤務を経て、2020年アイトクコンサルティング設立。 ITを活用した業務改善、セキュリティ対策、クラウドサービス導入など中堅・中小企業を中心にIT・経営支援に従事。