コロナによる経営相談窓口が予約を入れるのも難しい状況のようです。
お近くの商工会議所相談窓口などの利用も考えてみましょう。
(1)以下のような兆候がないかチェックしてみましょう。
【貸借対照表より】
①売掛金について、主要得意先からの入金が滞るようになったり、貸倒れが発生した。
②多額の在庫が計上されているが、通常の価格では販売できないものが、多く含まれている。
③機械装置などの事業用固定資産に老朽化が進んでいるが、これらを入れ替えるための資金が足りない。
④借入金の残高が年々増えてきていて、毎月の返済が苦しいと感じるようになった。
【損益計算書より】
①主要顧客または主力商品・製品について、最近はその売上高が減少傾向である。
②利益の調整を図るために、減価償却費を計上しないことがある。
【その他】
①源泉所得税や消費税などの税金や社会保険料の納付が遅れてきた。
②資金繰り対策が忙しくて、営業活動などの本業に充てる時間が減少してきている。
③後継者や事業承継の方向性が定まっていない。
(2)こんなことがあったら要注意
①営業利益がマイナスになった、または営業利益のマイナスが何期か続いている。
②金融機関に新規融資や折り返し融資を頼んだら、断られてしまった。
③仕入先などへの支払いや人件費の支払いが遅れてきた、または期日を引き延ばしてもらった。
④高金利の資金を借りたり、融通手形を発行した。または資金調達のために粉飾決算を行った。
【日本商工会議所「経営安定へスタート」より】