ロマンス詐欺とは、軍人・軍医などになりすまし、SNSを通じて近づき、当事者の感情・同情を誘発して、金銭を要求する詐欺の手法です。
そのためミリタリー詐欺とも言います。
手口については、こちらに詳細に書かさせていただいてます。
最近もロマンス詐欺師からアプローチがありましたので、詐欺に遭わないように私の体験を公開します。
以前の詐欺師はFacebookでしたが、今回はtwitterから来ました。
FacebookやtwitterからGoogleハングアウトなどすぐに別のチャットツールに誘導するのも詐欺の特徴です。
本人の自己紹介によると、”Sarah Brown”というアメリカ人の医者で、現在軍医としてシリアに駐在、離婚歴があり、14歳の娘がいるとのことでした。
”Sarah Brown”の場合はなぜか最初の会話は中国語でした。
シリア駐在の軍人・軍医というプロフィールは、ロマンス詐欺の典型的な手口です。
Google画像検索で、この写真の方が別人であることは、すぐに確認ができます。
しばらくやりとりをすると、私の名前で国連事務所に休暇申請してくれると、”Sarah Brown”は休暇を許可され、日本にいる私に会いに行くと言って来ました。
次に国連事務所からは、”Sarah Brown”の休暇期間により、私に支払いが生じると連絡があり、そのプライスリストは以下のようなものでした。
・4週間の休暇…. $ 3000 USD
・6週間の休暇…. $ 6000 USD
・9週間の休暇…. $ 9000 USD
その後、振込口座が連絡されてきます。口座はある金融機関の杉並区にある支店の口座でした。
私が明日支払うと言ったところ、翌日は電話やメッセージが何度も入り、振込を督促します。
もちろん理由を付けて、当日は振り込みもせず、翌日振り込むと伝えました。
更に翌日、私から”Sarah Brown”に「銀行が振込をするにはあなたの国連IDカードのコピーが必要だと言っている」を伝えたところ、
(もちろん銀行が本当にそう言ったわけではなく、私が相手の出方を見るために作った言い訳です)
You must be a fool to say that
Why should i send you the UN ID card card ?
You are only playing for my vacation not to stress me by so many words of yours. are you a kid to send money ?
All your mate are making payment without no stress, you just behave like a child, all my colleagues that applied for vacation yesterday paid for their vacation fee and it’s successful approved, you have to say the truth that you do not have money, so that i will know that you are poor without no money.
Even though i sent you the post Bank account, you can still make payment, do not contact me anymore if you are not ready to help me, you have disappointed me already, and i told you i hate when someone disappoint me. God will judge you for what you make me pass through this stress with the UN. Have a nice day and never in your life to contact me if you didn’t send me the payment slip to see with my own eyes
Goodbye
と怒りの返事が来ました。
私はセキュリティ関係の仕事をしていますので、情報収集のためにこのような詐欺師とやり取りをしていますが、皆さんはこのような連絡が来ても決して返事をしたりしないようにしてください。