「PROJECT MANAGEMENT ストーリーでつかむ! プロジェクトマネジメントの原則」(谷川悟一著 クロスメディア・パブリッシング発行)を今年のGW中に読んでみました。
高校生が主人公で離島の学校の廃校を防ぐため、演劇部が全国大会で優勝するというプロジェクトに取り組むストーリーです。小説を読みながら、PMBOKの概要が学べる構成になっています。
巻末にはプロジェクトマネジメントの専門用語やプロジェクトで作成する書類のフォーマットも紹介されており、この1冊でプロジェクトマネジメントの入門ができます。
この物語には演劇部に所属する双子の姉妹が登場します。
二人はほとんど会話をせず、互いに反目し合います。
プロジェクトリーダーたる主人公は二人を交えて会話の場をもちます。
ところが、二人は取っ組み合いのけんかを始めてしまいます。
しかし、これを境に二人の行動に変化が現れ始め、プロジェクトは好転することになります。
私も数多くのプロジェクトに参加してきましたが、やはり苦労するのは人間関係でした。
ハンカチ効果という言葉をご存知でしょうか?
まだ私がサラリーマンとしても駆け出しの頃、プロジェクトマネジメントの研修に参加する機会がありました。そのときに研修講師の方から聞いた言葉です。
ハンカチの中央部をつまんで、そのまま引き上げるとハンカチ全部が引き上がります。
つまり人間関係(ハンカチの中央部)を解決することで、すべてが解決するということです。
もちろん実際のプロジェクトでは、予算・納期・技術など解決しなければならないことが次々に起こります。
ですが、多くのケースで実は背後に人間関係が問題を複雑化させていることが多々あります。
この本の中で自己紹介マトリックスというシートが紹介されています。
実際は以下のようなものです。
私の例で書いてみました。
使い方は、
- 中央に自分の名前、周囲に自分のことやよく行く場所などを2,3分で書く。
- 自分で説明せず、周囲の人からキーワードについての質問を受ける。
著者が研修のチームビルドアップのときに使用するそうです。
自己紹介って結構難しいです。
ですが、逆に質問に答えるのは簡単です。
まず、人間関係作りの第一歩、お互いに共通の趣味や新しい発見につながるよい方法です。