中小企業のためのセキュリティ対策

新種マルウェア ”ロードインフォ”

コンピュータウィルス

新種のコンピュータウィルス「LODEINFO(ロードインフォ)」が国内の公共機関、メディア系企業を中心にサイバー攻撃を仕掛けています。

手口はメールの添付ファイルを開封させることにより、パソコンにウィルスを感染させるものです。

メールの件名は、コロナに関するもの、外交関係を題材にするもの、履歴書・エントリーシートなどを装うケースがあります。

添付ファイルを開く際に「コンテンツの有効化」をクリックしてしまうとウィルスに感染します。

ロードインフォは昨年の12月から以下のようなバージョンアップがなされています。

  • 攻撃者との通信内容を読み取りにくくする
  • ユーザーの画面表示を盗み取る
  • パソコンのデータを暗号化する

など計6回の更新がなされているようです。

マルウェアと検知されないため、行動タイミングを変化させるなど、短期間にバージョンアップが繰り返され、今後も亜種ウィルスが出回る可能性もあります。

このようなウィルスからの被害を防止するためには、以下のような対策が必要です。

不審なメールが来たら、添付ファイルを開かない。
ロードインフォはGoogleなどのフリーメールを通じて感染を広げているようです。

Windowsやウィルス対策ソフトのバージョンを常に最新状態に保つ。

また組織内のネットワークに接続されているパソコンでうっかり不審なファイルを開き、「コンテンツの有効化」までクリックしてしまった場合は、すぐにネットワークのケーブルを外して、組織内のシステム(セキュリティ)管理者に連絡をします。
自分のパソコン以外に感染が拡大することを防ぐ必要があります。

ロードインフォは外部からの遠隔操作機能もあるため、システム(セキュリティ)管理者は外部への不正通信を遮断するために、一時的にルーター・ファイアウォール・プロキシサーバーなどの通信機器を停止することも必要です。

ABOUT ME
早稲田大学政治経済学部卒業。 みずほ情報総研株式会社(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)、政府系金融機関SI企業勤務を経て、2020年アイトクコンサルティング設立。 ITを活用した業務改善、セキュリティ対策、クラウドサービス導入など中堅・中小企業を中心にIT・経営支援に従事。